敵前逃亡でも罰せられない
通常の軍隊では、敵前逃亡を行った兵士に対して死刑を課すケースがある。
敵が攻め込んできた時に逃げ出す兵士は危険な存在であり、自軍の指揮を低下させる可能性があるため、上官や仲間によって射殺されることがあるくらいだ。
敵前逃亡を行った兵士は、後日軍法会議で処罰されることになる。
通常の軍隊であれば、これで終わりだが、日本には軍隊がないため軍法会議というものが存在しないため、自衛隊員の場合、敵前逃亡しても罰せられないことになる。
アメリカの軍事映画などを観ていると、軍事裁判のシーンが出てくることがある。
本書では、「米国海軍の軍事法廷(P117)」部分で細かい内容まで解説がなされている。
裁判官や弁護士を目指している人や法曹の方々にもおすすめの一冊だ。