元外資系金融マンブログ

15年間外資系金融機関で働き、現在は仮想通貨や金融に関するライターをしているPMOです。

アメリカの底力

 

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書)

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書)

 

本書は、民間金融機関から大学教授に転じた著名なエコノミストによる21世紀の経済に関する資料である。

 

「もはやアメリカ自身がグローバリゼーションの中心を担えなくなっています(P126)」と著者は述べているが、最近のアメリカの金融機関の利益額を見ると、まだまだ底力を感じるのは私だけだろうか。

 

私自身がアメリカの金融機関に長く身を置いていたこともあるが、あの国の楽観主義と何が起ころうと不死鳥のように蘇ってくるパワーには度々驚かされたものである。

 

アメリカは毎年人口が1パーセントずつ増えている先進国の中では稀な社会で、新生児の増加に加えて、移民の流入により、新しい財やサービスが次々と生まれるところに競争力の源泉があるのだろう。

 

本書は「資本主義の終焉」を唱えているが、資本主義の象徴である金融機関にいた私とはかなり違う意見である。

 

色々な意見が存在することを確認する上で一読の価値があり、皆様も目を通してみてはいかがだろうか。

 

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書)

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書)