会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

10万人のサンクコスト

 

太平洋戦争に突っ込んで行った約80年前の日本政府の判断は、現在でも様々な研究対象になっている。

 

ハルノートを突きつけられた時の日本政府の狼狽ぶりは、いろいろな資料で確認可能だが、最悪だったのは、サンクコストにとらわれたことだ。

 

アメリカから、中国大陸からの撤退を要求され、それを拒否したわけだが、その理由は、「中国の戦いで、犠牲になった10万人の英霊に顔向けできない」というものだった。

 

つまり、10万人も犠牲を出して中国に進出したのに、今さら撤退できないという典型的なサンクコストのワナに陥ったわけである。

 

その結果、300万人もの犠牲を出す大惨事を迎えた(しかも、半分以上は餓死者)。

 

80年近く前の出来事だが、我々の近くでもさまざまなサンクコストのワナに陥っているケースがある。

 

私が以前、所属していた組織でも、実力者が決めた間違った判断を中々修正できず、致命的な問題に直面したことがあった。

 

現在の豊洲問題も、6,000億円のサンクコストにとらわれており、ずるずると犠牲(税金のムダ遣い)が増えている。 

 

80年前と違うのは、民主的な政治が行われており、サンクコストのワナに陥っている為政者が選挙の洗礼で、自分が間違っていることに気付く可能性があることだ。

 

都知事の支持率が下がり気味なのは、都民の多くがサンクコストのワナについて、気づき出しているからだろう。

 

80年前の失敗は、規模は違うが、現在の東京でも起こっている。

 

大変、残念なことだ。

 

このブログを読んでおられる方は、サンクコストのワナに入らないよう本書を読んでみよう。

 

Kindle 版が、読みやすい。