仮想通貨評論家コインマンブログ

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忘れられる権利

 

デジタル・タトゥー──インターネット誹謗中傷・風評被害事件ファイル

デジタル・タトゥー──インターネット誹謗中傷・風評被害事件ファイル

 

昨今、前科がある人の「忘れられる権利」についての議論があった。

 

インターネット上で、犯罪歴がいつまでも残っており、「忘れられる権利」についての扱いが焦点になったのだ。

 

日本の最高裁は、社会的関心の高い犯罪について、インターネットに記載が残っていることは妥当という判断を下した。

 

インターネット上にある犯罪などの履歴は、デジタル・タトゥーと呼ばれ、各国で様々な見解がある。

 

欧州は、忘れられる権利を認める考えだが、アメリカは、忘れられる権利よりも、社会の知る権利を優先しているようだ。

 

本書は、デジタル・タトゥーをテーマに、8つの短編小説を掲載している。

 

全てフィクションであるが、何を指しているかは想定でき、デジタル・タトゥーにお悩みの方には、参考になるだろう。

 

筆者が、エンジニア出身の弁護士で、技術と法律に詳しい専門家による内容であるため、説得力がある。

 

中でも、「5年前の痴漢で再就職できない元教員(P49)」部分は、匿名インターネット投稿版に記載されている内容を消去するための手続きなどが、詳しく解説されている。

 

個人と法人の場合、プロセスが異なることなど、本書で初めて知ったことも多い。

 

教養が身に付き、小説としても楽しめる良書である。

 

デジタル・タトゥー──インターネット誹謗中傷・風評被害事件ファイル

デジタル・タトゥー──インターネット誹謗中傷・風評被害事件ファイル