会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

ウツにならないチベット人

 

ダライ・ラマと転生 (扶桑社新書)

ダライ・ラマと転生 (扶桑社新書)

 

殆どの人が、ダライ・ラマをテレビなどで見たことあるだろう。

 

1959年のチベット動乱の際、ダライ・ラマはインドに脱出した。

 

その後、インドのダラムサラに樹立されたチベット亡命政府国家元首となった。

 

本書で興味深いのは、「ウツにならないチベット人(P56)」部分だ。

 

ダライ・ラマが初めてアメリカを訪れ、ある億万長者の家に泊まったエピソードが紹介されている。

 

「その洗面所に精神安定剤が並んでいるのを見て、ダライ・ラマは『何ももたないチベット難民は明るいのに、世界一豊かな国の億万長者は不安にさいなまれている。物質的な豊かさは人の不幸を減らすことはできても、精神の安定には全く役に立たない』と実感したのである(P58)」

 

アメリカの億万長者の洗面所に、精神安定剤が並んでいる光景は色々な意味で考えさせられる。

 

本書は、チベットと日本における仏教の違いなども解説されている。

 

ダライ・ラマ政権の終焉と東日本大震災(P180)」部分は、政治家が読むべきだ。

 

ダライ・ラマは、2011年4月28日に来日し、東京都豊島区の護国寺で、震災犠牲者の49日法要を行った。

 

原発の問題で、在日外国人が大挙して自国に戻っていた頃である。

 

ダライ・ラマは、被災地での法要を希望したというから、どれだけ日本のことを考えてくれているかよく分かるだろう。

 

混乱の最中でもあり、被災地での法要は調整がつかず、豊島区の護国寺で行われた。

 

詳細は本書を読んで頂きたいが、この法要でもダライ・ラマは明るいのだ。

 

疲れ気味の方に、おすすめの一冊だ。

 

ダライ・ラマと転生 (扶桑社新書)

ダライ・ラマと転生 (扶桑社新書)