仮想通貨評論家コインマンブログ

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独ソ開戦と大東亜戦争

 

大東亜戦争というと、日米の戦争をイメージするが、本書は、日英開戦に注目した珍しい資料だ。

 

大東亜戦争前の重要な転換点について、本書は、「(1941年)6月22日の独ソ戦の開戦(P237)」としている。

 

当時の外相だった松岡は、独ソ開戦までは、シンガポール攻撃を主張していた。

 

1941年4月13日、松岡は、モスクワで、日ソ中立条約の調印を行い、満州北方の安全を一応確保していたからだ。

 

その2カ月後、ドイツが不可侵条約を破ってソ連に攻め込んだことで、松岡は、「立場を瞬時に転換させ、ソヴィエトを攻撃することを強く主張するようになった(P246)」。

 

独ソ戦の開戦によって、海軍士官たちの間に強い懸念が生まれていた。海軍士官たちが懸念していたこととは、陸軍伝統の北進論が復活することであった(P247)」

 

独ソ戦の開戦から一夜開けた6月23日の早朝、それまで不鮮明であった海軍が『南進』と『対米英戦』への方向性をはっきりと示し始めたのだ(P247)」

 

大著「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」でも、日本陸軍と海軍の仲の悪さについて、言及されている。

 

陸軍を警戒して、海軍が戦略を決定したことで、日本は英米戦に突入することになり、結果として、陸軍も海軍も消滅することになった。

 

上記は、ビジネスにおける組織論にも通じる。

 

部門間の連携の悪さで、経営が行き詰まるケースは、現在でも見受けられる。

 

日本の陸海軍の失敗を繰り返さないため、一度本書を手に取られてはいかがだろうか。