会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

住民税の控除と分納

 

本書は、役所の納税課に勤務する公務員の話である。

 

主人公である百目鬼華子は、幼少期に母親が住民税を払えず、強制執行で家財道具を差し押さえられた。

 

その百目鬼が、成人して徴税吏員となり、住民税を督促する側になっている物語だ。

 

公務員の実情を描いていて面白いし、税制の勉強にもなる。

 

会社員から自営になった人や、海外勤務した方はご存じだと思うが、日本の住民税は遅れて納める仕組みになっている。

 

海外と比較しても、これは変わった仕組みで納税者に優しくない。

 

ただ、遅れて納付する日本の住民税については、海外で働いて納めた税金から控除できる場合があるため、海外勤務者にメリットになることもある。

 

会社員を辞めて、普通徴税を選択すると、退職後に納付書が送られてくる。

 

自営を始めて資金が必要な方などは、全額を納めることが難しい場合もあるだろう。

 

そんな時は役所に行って、住民税の分納が可能か聞いてみよう。

 

分納のメリットは、支払を遅らせることと1回の支払額を小さくできることだ。

 

支払額が10万円以下であれば、nanacoを使って、クレジットカード払いも可能になる。

 

分納の際に注意しなければならないのは、延滞金がかからないようにすることだ。

 

税金から逃れることはできないが、納め方は工夫できる。

 

その工夫の方法を、本書は提供してくれており、貴重な資料だ。