仮想通貨評論家コインマンブログ

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消えたドイツ共産党

 

戦後ドイツの抗議運動――「成熟した市民社会」への模索 (岩波現代全書)

戦後ドイツの抗議運動――「成熟した市民社会」への模索 (岩波現代全書)

 

今回は、本ブログで、何度か登場しているドイツ共産党(以下、KPD)についての話題である。

 

ソ連誕生の2年後である1919年、KPDは発足したが、ヒトラーにより、1933年に解散させられている。

 

第二次大戦後、一時復興したが、西ドイツ(当時)において1956年、憲法裁判所から禁止命令が出され、解散させられた。

 

1949年の西ドイツ建国直後、再軍備の議論が始まり、KPDが国民投票実施を強く訴えたのが、解散のきっかけになったと言われている。

 

「KPDによる再軍備批判が東ドイツ政府のものと同内容だったこともあり、国民投票運動が共産主義陣営に操作されているとの疑惑が広まった(P10)」

 

上記のような反共産主義がメディアで広がり、KPDとソ連共産党とのつながりが問題視され、1956年に憲法裁判所が違憲判決を出し、KPDは消滅した。

 

KPDの抗議は、憲法裁判所が禁止したわけだが、上記以外にも、ドイツにおける抗議文化の歴史を、本書は多数紹介している。

 

ドイツで、デモなどの抗議活動が日常生活に根づいている理由が理解できる。

 

選挙によって、意思表示が行われるべきと私は考えており、デモが社会を変えるとは思っていないが、ドイツの抗議活動を知る上で参考になる資料だ。

 

戦後ドイツの抗議運動――「成熟した市民社会」への模索 (岩波現代全書)

戦後ドイツの抗議運動――「成熟した市民社会」への模索 (岩波現代全書)