会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

スーパーで果物を食べる

 

産業経済の発展と競争政策

産業経済の発展と競争政策

 

フランスで生活していた時、一番驚いた場所はスーパーマーケットかもしれない。

 

フランスの場合、野菜や果物が量り売りであるため、袋で包装されていない。

 

ぶどうコーナーなどでは、人々が味見をしてから選んでおり、初めて見た時はショックを受けた。

 

日本で同じことをやったら、捕まってしまう可能性が高い。

 

ぶどうの売り方、選び方1つとっても、日本とフランスのスーパーは大きく異なるが、2000年、フランスの大手スーパーであるカルフールが日本に参入した。

 

「日本市場の調査・研究が不十分であり、消費者志向をうまく捉えきれずに、欧州で展開してきた経営戦略をそのまま持ち込んだこと、などが原因で予想外の経営不振を強いられる(P213)」

 

本書は上記のように述べているが、前述のぶどうコーナーの違いが全てを物語っており、カルフール幹部は「現場」をみていなかったのだろう。

 

結局、2005年にカルフールは日本から撤退した。

 

流通に限らず、ビール、航空、自動車などの業界について、本書は競争政策の議論を行っている。

 

政策が経営にどう影響するかを確認でき、規制産業などに身を置く人にとって、参考になる一冊だ。

 

産業経済の発展と競争政策

産業経済の発展と競争政策