仮想通貨評論家コインマンブログ

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誰が決めているか不明

 

EUは危機を超えられるか:統合と分裂の相克

EUは危機を超えられるか:統合と分裂の相克

 

フランスで生活していた時、ユーロは非常に便利だった。

 

ドイツでもイタリアでも、為替のことを気にしなくてもよく、何より金融機関に手数料を取られなくてすむ。

 

しかしながら、ユーロは非常に不自然な仕組みでもある。

 

財政政策は各国が決めて、金融政策は欧州中央銀行(ECB)が決めるからだ。

 

景気が良い国も悪い国も、金利が同じというのは極めて不自然である。

 

しかも、ECBの意思決定は多数決を採用しており、大国のドイツ出身理事が反対票を投じても、それが少数意見である限り、多数意見に従う必要がある。

 

日本やアメリカの中央銀行では、総裁や議長の意向が、金融政策に反映されることが多い。

 

つまり、総裁や議長のコメントを追っていれば、ある程度、予測が立てられるわけだ。

 

しかし、ECBの場合、総裁の意向だけでなく、構成国の考えが複雑に絡み合うため、誰が決めているのか分かりにくい。

 

分かりにくい欧州を理解するためには、分かろうと努力するしかない。

 

現在の欧州を理解する上で、本書は最適である。

 

EUは危機を超えられるか:統合と分裂の相克

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