元外資系金融マンブログ

15年間外資系金融機関で働き、現在は仮想通貨や金融に関するライターをしているPMOです。

民主主義のコスト

 

民主を進める中国

民主を進める中国

 

本書は、中国政府直属のシンクタンク所長による中国の政治制度発展のまとめである。

 

筆者の立場上、中国の体制批判は行われておらず、他国に関する記述の方が参考になる。

 

興味深いのは、「社会コストの問題(P196)」部分だ。

 

「統計によると、アメリカ全土では選挙によって毎年100万近い公職が誕生し、全国各地で行われる選挙はおよそ13万回にも達するため、国民1人につき少なくとも2~3回、多い場合は7~8回も投票している計算になる(P196)」

 

上記の「統計」がどの統計か示されていないところが、「中国政府の機関だなあ」と感じさせる。

 

日本も選挙の多い国だが、コストの観点からすると、アメリカが最も選挙にお金をかけている国だろう。

 

今後、中国とビジネスをする方にとって、「ここまでなら政府批判が許される」と線引きをする意味で参考になる一冊だ。

 

民主を進める中国

民主を進める中国