会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

そして皆いなくなった

 

防げ現場のヒューマンエラー 事故を防ぐ3つの力 (朝日文庫)

防げ現場のヒューマンエラー 事故を防ぐ3つの力 (朝日文庫)

 

日本は、エラーに対して厳しい社会だ。

 

住んでいる分にはいいのだが、今回はネガティブな面をお伝えしたい。

 

現在、日本で個人向け金融サービスを提供する外資系企業はほとんどない。

 

プライベートバンクと呼ばれる富裕層向けサービスが、一部提供されているだけだ。

 

なぜか。

 

規制が厳しすぎるのだ。

 

ここで言う規制とは、法律的な部分だけでなく、行政処分と呼ばれる役所のさじ加減的な規制も含む。

 

日本の金融機関と同じ事務水準を、外資系に求めるのは不可能だ。

 

それが原因で、日本から外資系金融機関が撤退していったと私は考えている。

 

前置きが長くなってしまった。

 

今回紹介する「防げ現場のヒューマンエラー 事故を防ぐ3つの力」は、ヒューマンエラー防止の理論と具体策のバランスを重視し、使える方法をまとめたものだ。

 

興味深いのは、「致命傷を回避する(P70)」部分だ。

 

致命傷を回避するエラー防止法は、タイタニック号に救命ボートを備えさせるタイプの考え方だ。

 

この対策は、失敗確率をある程度見込んで、ロスがあっても、全体として採算がとれるように計画することにもなる。

 

日本の場合、事前にミスを防ぐことを考えがちだが、海外では事後対策が一般的だ。

 

外資系企業は雇用を生み出し、様々な新しい考えも持ち込んでくれる。

 

皆様も本書を手に取り、ヒューマンエラーの観点から、日本の未来を考えて頂きたい。

 

防げ現場のヒューマンエラー 事故を防ぐ3つの力 (朝日文庫)

防げ現場のヒューマンエラー 事故を防ぐ3つの力 (朝日文庫)