元外資系金融マンブログ

15年間外資系金融機関で働き、現在は仮想通貨や金融に関するライターをしているPMOです。

払わず食べられた給食

 

給食費未納 子どもの貧困と食生活格差 (光文社新書)

給食費未納 子どもの貧困と食生活格差 (光文社新書)

 

日本で最初の給食は、1889年に始まったと言われている。

 

山形県鶴岡町(現鶴岡市)の忠愛小学校で、貧困児童を対象に無償で給食が提供された。

 

忠愛小学校は、鶴岡周辺の貧困家庭の子供を集めた僧侶による私立学校であり、給食だけでなく、学用品、衣服も支給されていたというから驚きだ。

 

一方、現在の日本では、給食費未納が全国で問題になっている。

 

本書は、「子供の貧困」を食という側面から考え、最新データともに福祉の新しい視座を提言している。

 

本書は、「給食費未納は子供の貧困のシグナル(P65)」、「給食費未納家庭では他の未納も起きている(P88)」と述べており、家庭が経済的に追い詰められているケースを具体的に描写している。

 

給食費未納問題を、「保護者の責任の問題」、「払わないなら食べるな」と言って終わるのではなく、その背景に何があるかを定量的に分析した本書は、ビジネスパーソンにとって仮設設定能力を高めてくれる一冊だ。

 

給食費未納 子どもの貧困と食生活格差 (光文社新書)

給食費未納 子どもの貧困と食生活格差 (光文社新書)