会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

盲ろうの大学受験

 

運命を切りひらくもの

運命を切りひらくもの

 

「9歳で両目失明、18歳で全盲ろうになったが、東大教授になった人物」

 

上記は、本書の筆者である福島智のことである。

 

盲ろう者として、常勤の大学教員になったのは、世界初である。

 

本書は、大水滸伝で知られる北方謙三と福島の対談本だが、「盲ろうの二重障害で日本初の大学受験に挑戦(P86)」部分が興味深い。

 

福島が高校生の時、ある大学附属の盲学校に在籍していたが、当時、盲ろうで大学に入った人がいなかったため、受験前に門前払いになったそうだ。

 

福島は1年浪人せざるを得なくなったが、その間にメディアが彼を取り上げ、大学が受験容認に態度を変えた。

 

点字テキストなどで受験勉強し、福島は東京都立大学(現・首都大学東京)に合格する。

 

浪人時代、福島は多くのボランティアに助けてもらったのだが、そこでの人間模様も面白い。

 

ビジネスパーソンで仕事に疲れている場合や、勉強が嫌になっている受験生などの学生は、本書を手にしてみると良いだろう。

 

「できないハードルを設定しているのは自分自身」ということに気付くはずだ。

 

運命を切りひらくもの

運命を切りひらくもの