仮想通貨評論家コインマンブログ

15年間外資系金融機関で働き、現在は仮想通貨評論家コインマンとして仮想通貨の記事を執筆しています。Twitterをフォロー頂ければ(@PMO_Group)、毎日記事をお読み頂けます。また、プロジェクト管理のコンサルタントもしています。記事執筆やコンサルティングのお問い合わせは、お気軽にどうぞ(coinmanpmo@gmail.com)。

パニックと被害妄想

 

アスペルガー症候群の人の就労・職場定着ガイドブック――適切なニーズアセスメントによるコーチング

アスペルガー症候群の人の就労・職場定着ガイドブック――適切なニーズアセスメントによるコーチング

 

アスペルガー症候群は、知的障害を伴わないが、興味・コミュニケーションについて、特異性が認められる神経発達症の1つである。

 

「聞いたことはあるが、よく知らない。」

 

上記が、アスペルガーに対する大方の認識だろう。

 

本書は、アスペルガー症候群の人が就労し、職場に定着するためのガイドブックである。

 

著者がアメリカ人であることから、内容もアメリカが舞台になっている。

 

興味深かったのは、「パニックと被害妄想(P71)」部分だ。

 

ここで登場するウェスリーは、電子工学系の技術者である。

 

ウェスリーは、アスペルガー症候群患者だが、今の雇用主の下で12年間働いている。

 

このウェスリーが、近く予定されている勤務評定をきっかけに、パニックと被害妄想に陥ったのだ。

 

ウェスリーによると、10年以上同じ仕事をしているため、飽きてきており、この半年ほどは、仕事に興味があると「見せかける」ことに苦労していたそうだ。

 

詳細は本書を手に取って確認頂きたいが、健常者でも、陥りそうな状況である。

 

同じ仕事を10年以上続けているところが、アメリカらしいが、結果的にウェスリーの最新の勤務評定は肯定的で、彼は昇進した。

 

普通は、「自己評価高め、他者評価低め」なのだが、ウェスリーは逆だったわけだ。

 

推定では、アスペルガー症候群の3人に1人が、臨床的にうつ状態といわれている(P74)。

 

アスペルガー症候群の部下や同僚を持つ人にとって、参考になる一冊だ。

 

アスペルガー症候群の人の就労・職場定着ガイドブック――適切なニーズアセスメントによるコーチング

アスペルガー症候群の人の就労・職場定着ガイドブック――適切なニーズアセスメントによるコーチング