仮想通貨評論家コインマンブログ

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終わらせるのが難しい

 

ヒロシマに来た大統領: 「核の現実」とオバマの理想 (単行本)

ヒロシマに来た大統領: 「核の現実」とオバマの理想 (単行本)

 

「アメリカ経済が世界一であり続けているのは、社会のありこちに戦争を経験している人がいるからだ。」

 

これは私の元上司のセリフだが、外資系企業で勤めていた時、イラク戦争経験者などが結構、身近にいたものだ。

 

2016年5月27日、オバマ大統領は、現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪れた。

 

本書は、この歴史的な訪問がどのように実現したかを追ったドキュメントだが、様々な人物のコメントも掲載されている。

 

興味深かったのは、原爆投下を承認した大統領ハリー・トルーマンの孫であるクリフトン・トルーマン・ダニエルの言葉だ。

 

元新聞記者であるダニエルは、2012年、2013年に広島を訪れ、被爆者への取材を通じた本を書いている。

 

ダニエルは、オバマの広島訪問を評価しており、「アメリカの弱さを見せている謝罪だ」と非難する人について、「とても残念(P43)」と述べている。

 

原爆投下を、「戦争終結を早めた」と考える論調が強いとされるアメリカの状況が変わってきているということだろう。

 

原爆投下が国際法違反であったことは明らかだが、なぜあのような状況まで日本が戦争を続けたのかについても考える必要がある。

 

ミッドウェー開戦後、制海権、制空権をアメリカに奪われ、その時点で日本の勝ち目はなくなっていた。

 

日露戦争時、当時の首脳部は、「どう戦争を終わらせるか」を常に考えていたと言われる。

 

「戦争を始めるのは簡単だが、終わらせるには難しい。」

 

上記はよく使われるフレーズだが、戦争だけでなく、ビジネスにも当てはまる。

 

終らせ方が難しいから、多くの企業がサンクコスト(埋没費用)に苦しむのだろう。

 

本書を読みながら、そんなことを思った。

 

ヒロシマに来た大統領: 「核の現実」とオバマの理想 (単行本)

ヒロシマに来た大統領: 「核の現実」とオバマの理想 (単行本)