元外資系金融マンブログ

15年間外資系金融機関で働き、現在は仮想通貨や金融に関するライターをしているPMOです。

最大多数の最大幸福

 

若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術

若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術

 

 本書は、「電通若者研究部(通称:電通ワカモン)」によって書かれた資料だ。

 

電通ワカモンは、 10~20代の若者の実態にとことん迫り、若者と社会がよりよい関係を築けるようなヒントを探るプランニングチームである。

 

「若者が元気な国の未来はきっと明るい。若者が新しい感性や考え方で、企業だけでなく日本社会の活性化までも目指します。」

 

上記が、電通ワカモンのモットーらしい。

 

このようなプランニングチームがありながら、若者が過労死する電通は、一体どのような会社だろうか。

 

今回紹介する「若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術」は、大人と若者の関係性を、少しでも良い方向に導くため、 今までの研究結果や考察、分析を総棚卸ろししたものだそうだ。

 

「超リア充」、「ぼっちキャラ」などの「 コミュニケーションで見た若者をまるわかりクラスター」は、若者との関係に悩むビジネスパーソンに役立つ内容だろう。

 

本書で参考になったのは、「どうして対話する必要があるのか(P16)」部分だ。

 

ここで、イギリスの哲学者・経済学者であるジェレミー・ベンサムが提唱した「最大多数の最大幸福」が紹介されている。

 

最大多数の最大幸福は、「個人の幸福の統計が社会全体の幸福であり、社会全体の幸福を最大化すべきである」という功利主義の基本思想だ。

 

高齢化が進む現在は、「最大多数の最大幸福」に添うと、高齢者の利益が優先されがちだ。

 

「若者の少数化を大きな要因として、社会の若者離れという現象が起きているといえます。(P16)」

 

本書は上記の様に述べ、若者と対話する必要性を力説している。

 

シルバー民主主義が世界中で進行する中、大人に必要な考え方、動き方を見つめ直せる一冊だ。

 

若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術

若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術