会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

デノミが近い?

 

2035年の世界

2035年の世界

 

今や過去の人となってしまった鳩山元首相。

 

宇宙人と呼ばれた彼の発言の中で、唯一興味をそそられたのが以下のフレーズだ。

 

政権交代の象徴としてデノミをやろうと思っていた。」

 

デノミとは通貨単位を小さくすることで、今まで100円だったものが1円になることを意味する。

 

私は以前から、日本はデノミをすべきと思っていたので期待したのだが、彼はすぐに辞めてしまった。

  

写真は、ストックホルムスウェーデン)の売店に張ってあった為替相場の紙である(2010年当時)。

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これを見ると、円だけ二桁単位が違っており、ぱっとみるだけではドル、ユーロと比較が難しい。

  

また、金融機関で働いていた時も常々ややこしいことがあった。

 

ドル等の外貨は小数点3位を四捨五入して、「$500.027・・・」の様な場合、「$500.03」と計算する。

 

一方、円の場合、小数点以下は切り捨てるため、「YEN 50,000.7・・・」の様な場合、「YEN 50,000-」と計算する。

  

「そんなの覚えればいいじゃないか」と思うかもしれないが、問題はそう単純ではない。

 

アメリカで働いていた時、現地のシステムに円を導入する話になり、システム担当のインド人と一緒に頑張っていた。

 

円導入手続きが完了し、束の間の休暇を取っていた私にインド人から連絡が来た。

 

「大変だ。顧客の手元にいった明細書の円の欄に、小数点以下の数字が載っている!」

 

彼が言いたかったのは、通常「YEN 10,000,000」という形になるはずの明細書が、「YEN 10,000,000.59」というとんでもない表示になっているというのだ。

 

米国のシステムでは、小数点2位まで表示されるのが普通であるため、日本円のように小数点がない通貨を組み入れるのが大変難しいのだ。

 

上記の点から、日本円は金融機関のシステム担当泣かせであり、円のために色々なプログラムを作成する必要があることから、大変不便だった記憶がある。

 

また、デノミを実施すると、現金を自宅保管している人も新しい通貨に換える必要があるため、銀行に入かねばならない。

 

そうすると、資金移動を政府が把握可能になり、徴税の助けとなる可能性がある。

 

但し、デノミには反対意見もある。

 

その最たるものは、「デノミというのはインフレの時に実施すべきもので、デフレ下にある日本で行うべきではない」という考えだ。

 

過去、デノミを行ったトルコ、ロシア、北朝鮮などはいずれもインフレ状況にあり、デフレ下でデノミを実施した例は殆どない。

 

前置きが長くなったが、今回紹介する「2035年の世界」は、筆者の私見的な未来予測本だ。

 

デノミについても触れられており、「いま世界はゆっくりと強度なインフレに向かっている可能性がある(P172)」そうだ。

 

作家としてより、沢尻エリカの元夫として有名な筆者だが、本書以外にも様々な資料を発表している。

 

本書は、デノミなどの経済以外にも、科学、スタイル、政治など8つのカテゴリーについて、未来予測を行っている。

 

2035年の世界

2035年の世界