仮想通貨評論家コインマンブログ

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マルクスは生きている?

 

なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷

なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷"になるのか?

 

私がアメリカで働くことになった2002年、最初にしたのは医療保険会社の選択だった。

 

アメリカでは保険料が保険会社によって異なり、安い保険料しか払えないと高度な医療を受けることができない。

 

私が検診を受けるため、歯科医に予約をしようと思ったら、「3ヵ月先しか空いてない」と言われ、愕然とした記憶がある。

 

安い保険に入っていたからなのだが。

 

アメリカでは、基本的にかかりつけの病院以外で医療を受けるのは難しいため、このようなことが起こる。

 

憤慨した私はアメリカ人の同僚に、「国民皆保険がないのはおかしい」と話した。

 

それに対する彼の返答は、「お前は社会主義者だなあ」というものだった。

 

あれから10年以上の時を経て、アメリカで医療保険改革(オバマケア)が実施された。

 

オバマケアは国民皆保険制度ではないが、無保険者を減らすための取り組みだった。

 

トランプが、オバマケアをどう扱うか注目されている。

 

アメリカで、国民皆保険の話をするだけで、「社会主義者」呼ばわりされるのはなぜか。

 

「資本主義は万能だ。そして、アメリカでは誰もが豊かになる機会がある。」

 

上記のような考えが、アメリカで根深いからではないかと思っていた時に本書を手にした。

 

筆者であるフレデリック・ロルドンは、フランスの経済学者で、「銀行を国有化し、株式市場を閉鎖すべきである」などのラディカル発言をすることで知られている。

 

「ものごとの現在の状態を廃棄するための現在の運動をわれわれは共産主義と呼ぶのである」

 

上記は、マルクスエンゲルスの「ドイツ・イデオロギー」の一説だが、ロルドンは本書で以下のように述べている。

 

「賃金労働者を何がなんでも機能させること、これこそが資本主義的な欲望=快楽生産装置の任務にほかならない(P192)。」

 

「誰もが豊かになる機会がある」とアメリカ人の多くが思っていることも、ロルドンのいう「資本主義的な欲望=快楽生産装置の任務」なのかもしれない。

 

なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷

なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷"になるのか?