元外資系金融マンブログ

15年間外資系金融機関で働き、現在は仮想通貨や金融に関するライターをしているPMOです。

明るい大東亜共栄圏

 

大東亜共栄圏 帝国日本の南方体験 (講談社選書メチエ)
 

大東亜共栄圏という言葉にポジティブな印象を持つ人は少ないと思うが、これはGHQの War Guilt Information Program (戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画)の影響なのかもしれない。

 

本書では、戦前「大東亜共栄圏」がどのように表現されていたか解説している。

 

1944年3月に発行された紙芝居「ビルマ少年と戦車」では、ビルマ人少年と日本軍が助け合う明るい大東亜共栄圏が描写されている。

 

1941年12月の真珠湾攻撃とほぼ時を同じくして、日本軍は東南アジアへの上陸作戦を敢行した。

 

大東亜共栄圏建設が始まったわけだが、これは200万人に及ぶ日本人の南方体験の始まりでもあった。

 

「1億の東洋民族が30万の白人に虐げられて居る(P136)」の部分は中々刺激的だが、戦前の思想を垣間見る上で参考になる。

 

戦前の様々なことが議論されているが、現在の価値観で見ても無理があるということが確認できる一冊だ。

 

大東亜共栄圏 帝国日本の南方体験 (講談社選書メチエ)