会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

パックス・トクガワーナ

 

警察の誕生 (集英社新書)

警察の誕生 (集英社新書)

 

パックス・アメリカーナという単語はお聞きになられたことがあると思うが、本書「警察の誕生 (集英社新書)」によると、18世紀初頭はパックス・トクガワーナ(「徳川による平和」)だったそうだ。

 

当時、世界最大の都市だった江戸の治安を預かったのが町奉行であり、現代で言えば、東京都知事東京地裁裁判長、警視総監を兼ねるような絶大な権限を持っていた。

 

本書は、古代オリエント時代からの警察の歴史などを説明しているが、面白いのは、「嫌われ者は警察の宿命(P24)」と述べている部分だ。

 

スピード違反を取り締まる「ネズミ取り」など、警察のやり方に反発を持つのは古今東西同じようだ。

 

「警察権が生む莫大な利益(P47)」の部分で、中世ヨーロッパの警察権が収益特権の1つになっていたことが解説されている。

 

日本の警察も、パチンコや自動車教習所などの業界と繋がりが指摘されており、ビジネスとの関係は中世ヨーロッパと似ていると言えなくもない。

 

ビジネスパーソンの皆様にとって、話のたねになる情報が多く、文体も読みやすい良書である。

 

余談になるが、日本の警察に改善してほしい点が3つある。

 

1つは交番の完全禁煙。中でタバコを吸っているのだろうが、大変タバコ臭い交番が多い。

 

2つ目は、交通標語の廃止。「スピードより、マナーで示せ、君のうで」などのあれである。景観を損なっていることに加え、何のためにあるのか、そもそも分からない。

 

3つ目は、交通安全週間の早朝の笛。家の近くの交差点で、朝8時から警官が笛を吹いている。うるさくてしょうがないし、そもそも意味がないだろう。

 

上記を改善する政治家が現れないか、期待している今日この頃だ。

 

警察の誕生 (集英社新書)

警察の誕生 (集英社新書)