会社辞めて良かった

15年間外資系金融機関で働き、現在はフリーのPMOです。

下の人間は見ている

 

シークレット・サービス

シークレット・サービス

 

世界で最も厳しい警備体制が敷かれているアメリカ大統領だが、それだけ暗殺の可能性が高いとも言える。警備が厚いということは、それだけ武器を持つ人間が周りに多いことを意味する。現に韓国朴大統領の父は、1979年に側近に銃撃され、暗殺されている。

 

私は2002年、2003年にニューヨークにいたが、大統領がマンハッタンに来た際、滞在先のホテル周辺が交通規制され、物々しい雰囲気に包まれていた。

 

現在のマンハッタンの状態が報道されているが、トランプ氏がいるとされる五番街のトランプタワーはマンションであり、一軒家より警備はしやすそうである。

 

今回紹介する「シークレット・サービス」は、大統領とその家族、閣僚、それにホワイトハウス補佐官らの私生活を暴いた全米ベストセラーの全訳である。

 

6章「暗殺者(P57)」では、ホワイトハウスのゲートでほぼ毎日シークレットの介入が必要となる騒動が起こっていること等が生々しく語られている。

 

9章「ジャッカル(P86)」では、暗殺者が大統領にどのように近づこうとし、それをどのように防ごうとするかが記載されている。章題のジャッカルは、シークレットサービスでの暗殺者の隠語である。

 

本書は読み物として面白いだけでなく、ビジネスにおける本質を示している。「下の人間は上の人間を良く見ている」ということだ。

 

シークレットサービスから一番嫌われていたのは、ジミー・カーターだそうだ(10章「カーター(P93)」)。カーターは、来日しジョギングする穏健な大統領と認知していたが、警護官に対して侮蔑的な態度を取っていたようだ。

 

一方、警護官から評価が高かったのは、ジョージ・W・ブッシュ(子ブッシュ)だそうで、その理由は時間を厳守してくれたからだそうだ(23章「ブッシュ大統領(P226)」)。

 

カーターと子ブッシュの例は、ビジネスパーソンにも当てはまるだろう。「下の人間は上の人間を良く見ている」ことを確認し、自身の行動を俯瞰するためにも、一読をお勧めする資料である。

 

 

シークレット・サービス

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