仮想通貨評論家コインマンブログ

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初めての敗北

 

大前研一 敗戦記

大前研一 敗戦記

 

 会社員時代、「自分は今まで負けたことがない」と豪語する人に何回か会ったが、その多くは「負けたことに気づいていない」場合が多かった気がする。中には本当に負けたことがない人もいるようだが、そういう例は稀だろう。

 

昨日の米大統領選挙で敗れたヒラリー氏は、数少ない「負けたことがない人」だったのかもしれない。最後の最後で負けてしまったが。

 

今回紹介する「大前研一 敗戦記」は、著名なコンサルタント、作家、実業家である大前研一氏による選挙戦回顧録である。大前氏は、1995年4月の都知事選挙に立候補し、コンサルタント時代から、研ぎ澄ましてきた政策を訴えたが、有権者には省みられなかった。

 

大前氏は、都知事選敗北の要因を「青島知事を生んだ公職選挙法七つの欠陥(P20)」で分析しており、今後選挙に出ようと考えている人にとって参考になる部分である。特に、「嘘でもいいから格好いいことを(P24)」の記載は大変興味深い。

 

20年以上前の都知事選で、大前氏は様々な政策を打ち出しており、彼が知事になっていれば、東京はアジアの金融センターの座をシンガポール、香港に明け渡すことはなかったかもしれないと考えるほどだ。

 

大前氏は、コンサルタントとして海外で知名度が高く、ビジネススクールの経営戦略分野では、コトラー(コトラーのマーケティング・コンセプト)やポーター(〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略)らの大家と同列に扱われているほどだ。

 

大前氏は多数の著作を発表しており、私はその殆どに目を通したが、代表作である「企業参謀 2014年新装版 Kenichi Ohmae business strategist series (大前研一books>Kenichi Ohmae business strategist series(NextPublishing))」と今回の「大前研一 敗戦記」を読めば、彼のエッセンスはほぼ理解できる。

 

「今まで負けたことがない」と考えている人、「結構負けている」と考えている人等、色々な人がいると思うが、ビジネスパーソンには是非一読頂きたい2作である。

 

 

大前研一 敗戦記

大前研一 敗戦記