仮想通貨評論家コインマンブログ

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普通ってなんだ?

同性婚 だれもが自由に結婚する権利

「普通」という日本語は、英訳するのが結構難しい単語だ。

 

日本語で、「あの人は普通じゃない」というと、相当ネガティブな感じがする。

 

一方、英語で「普通じゃない」に近い「extraordinary 」という単語は、「何か凄いことをやってくれそう」というポジティブな意味が含まれている。

 

今回紹介する「同性婚 だれもが自由に結婚する権利」は、日本で同性婚が認められていないことは人権侵害であるとして、人権救済の申立てを行うべく結成された弁護団によって書かれた資料である。

 

アメリカの最高裁判所は、同性婚憲法上の権利として確立したが、日本では同性愛を語ること自体が余り一般的ではない。

 

外資系企業の場合、多様性(Diversity)を重視する傾向があり、性的少数派(LGBT)を理解するための業界セミナーを行うところもある。

 

一方、日系企業で多様性の話になると、女性の管理職率等、社会進出の話題になる場合が多い。

 

数回の合併を通じて感じたことは、米系企業は経営者や管理職が、多様性の重要性について繰り返し強調していたことである。

 

私が所属していた外資系金融機関では、チーフ・ダイバーシティ・オフィサー(CDO)という役職があり、世界各国を回って多様性について力説していたものだ。

 

当時、「CDOは一体何をやっているのだろう?」と感じていたが、今から考えるとあれくらいのことをやらないと、多様性を推進・維持するのは難しいという風に感じている。

 

本署では、性的少数派が幼少の頃から感じている「普通ってなんだろう(P26)」という違和感に対する疑問と社会の反応について具体的な内容が述べられている。

 

「だれを好きになるかはまわりが決めることではない(P72)」の部分は、色々と考えさせられることが多かった。

 

日本で女性活躍推進法が施行され、多様性推進について行政も動き出しているが、男性中心社会を変革していくのは、様々なハードルがあるだろう。

 

史上初の女性大統領を目指したヒラリー・クリントンドナルド・トランプに破れ、多様性を重視するアメリカでも女性がトップになるのは容易ではないようだ。

 

本書は、当事者たちの切実な声を織り交ぜながら、その実態を明らかにするとともに、婚姻制度にかかわる憲法民法の論点、世界の動きなども解説している。

 

日系企業でも多国籍企業になってくると、LGBTの社員に接する機会が多くなっていることから、ビジネスパーソンとして現状を理解し、職場の多様性を推進する上で参考になる資料である。

 

同性婚 だれもが自由に結婚する権利

同性婚 だれもが自由に結婚する権利