仮想通貨評論家コインマンブログ

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大麻とパチンコ

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)

「(大麻が)依存症になるから危険だと司法当局は主張しているけれど、ほとんどこじつけだね。そんなこと言ったらパチンコのほうがよほど危険だ」

 

これは村上春樹氏の「1Q84 BOOK 3」に出てくるフレーズだが、「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」の1章最初でも紹介されている。

 

筆者である若宮健氏は、2006年暮れ、たまたま旅行した韓国で、パチンコが全廃され、すべての店舗が姿を消しているのを目にし、これを日本のジャーナリストとして初めてレポートしたと述べている。

 

日本のマスコミが、韓国でのパチンコ全廃を取り上げなかった理由について、若宮氏は、「 パチンコ業界を告発した記事がボツになる国(P133)」で詳しく解説している。

 

日本のパチンコ広告は、テレビをはじめとしてあらゆるメディアで目にすることからも、広告収入を気にするマスコミのパチンコ批判が難しいことは容易に想像できる。

 

本書の「パチンコ業界のアドバイザーに名を連ねる政治家たち(P148)」でも述べられているが、与野党を問わず国会議員が、パチンコ業界を擁護する運動が日本で行われている。

 

パチンコ業者数十社から構成される「パチンコチェーンストア協会(PCSA)」のアドバイザーとして、様々な政党の議員が名を連ねていることがその証左だろう。

 

資金が乏しい議員が、献金目当てでパチンコ業界に頼ろうとするのは分かるが、日本有数の富裕な政治家をだった故鳩山邦夫氏までPCSAのアドバイザーになっていたのだから、パチンコ業界の力の凄さが見える。

 

国会で議論されているカジノ法案は「 正面切ってパチンコ賭博を合法化しようとする政治家(P176)」、警察との関係は「 警察官が生活安全課に行きたがる(P203)」で解説されており、ビジネスの話題としても有益な内容もあるため、営業職の方をはじめとして、一読の価値がある資料である。

 

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)